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巨大物流施設プロロジスでこの町は何が変わるのか

肝川・差組地区で建設中の大規模物流施設「プロロジスパーク猪名川」

町民の皆さんが気になっている、プロロジスについて、どのような施設なのか詳しくお話を伺うため、この度、いながわベース取材班は、プロロジス広報担当者にインタビューを行いました。また、今後も継続的に取材を行い、情報をお伝えしていこうと思います。

 現在、建設現場ではクレーンが立ち並び、建設を意識する町民が増えてきている状況です。物流施設と聞くと大きな倉庫のようなものを思い浮かべる方が多いと思いますが、実際にはどのような施設でしょうか。

確かに多くのものを保管する役割もありますが、その他にも様々な役割を担う施設があります。例えば、ネット通販で掲載する写真を撮影するためのスタジオやモデルのメイクブース、注文を受けた商品にアイロンをかけて梱包を行う作業場などの施設もあります。また、従業員が利用できるカフェテリアやコンビニも施設内にあります。

 なぜ猪名川町を選ばれたのでしょうか。

地理的な立地と人です。新名神高速道路が開通し、川西ICまで2km、大阪市内まで約40分であり、京都、大阪、広島の中間地点である事から西日本全域をカバーできるハブ拠点となる立地です。また、周辺が住宅地で多くの働き手に期待できる点も大きい理由です。

 オープン後の雇用人数や、職種、仕事内容を教えてください。

雇用するのは入居されるお客様なので、人数や仕事内容はお客様次第なのですが、1,000〜1,500名程度の雇用が発生すると予測しています。弊社の他の物流施設での例をお伝えしますと、大半はパートタイマーでの雇用で主婦の方の働き手も多くいらっしゃいます。倉庫でのピッキング作業やラベル貼付、発送のためのアイロンがけや梱包作業、フォークリフトでの作業など仕事内容は様々です。

 カフェテリアのイメージ図を拝見しましたが、町民が利用できる施設がありますか。

プレスリリース等でお見せしているカフェテリア、コンビニは従業員用ですが、町民の方も利用できるよう検討中です。その他に町民の方が利用できる施設としては、公園がございます。

 防災・救急体制の強化についてお聞きします。猪名川町と締結した基本協定書では、消防防災広場の活用、災害時の拠点活用、災害訓練の実施、救援物資の保管や配送拠点などが盛り込まれており、いざという時のために期待しています。

消防防災広場は、約8、000平方メートルの広場で、防災ヘリやドクターヘリの離着陸が可能です。また、派遣された応援要員の宿営場所や、平常時に消防署、消防団の訓練場所として活用される予定です。大規模災害時には、救援物資の物流などにも活用され、地域の皆さんの安全や安心につながるのではと考えています。

(インタビュー いながわベース)


今回のインタービューや調査で、プロロジスパーク猪名川の全体像が見えてきました。猪名川町や住民には次のようなメリットを期待できそうです。

 1.雇用の創出

業務内容や雇用人数は、入居するテナント企業次第であるものの、予測では1,000〜1,500名程度で規模が大きく、例えば主婦層のパートタイマーなどの雇用も多くありそう。自宅から通勤時間がそれほどかからない近い場所で働く事ができるのは、非常に魅力的ですね。また、従業員が増加する事で近隣の飲食店や商店の利用増加も期待できそうです。

 2.税収入の増加

猪名川町の一般会計予算(令和2年度)の歳入約111億円のうち約3割の約34億円が町税としての収入です。そのうち約14億円が固定資産税となっています。プロロジスパーク猪名川の建設により毎年数億円規模の税収入が見込まれ、全体の税収入規模から考えても町の財政に大きく寄与するものです。税収入は、町の様々な施策を行っていく上で重要な財源となるものであり、土木、教育、福祉など様々な分野でのサービスにつながります。

 3.防災・災害時対応の強化

南西側に位置する防災広場には緊急性の高い救急活動に備えたヘリポートや大規模災害時などには全国から応援に駆け付ける消防、警察、自衛隊の活動拠点として活用。平時には消防本部や消防団の訓練にも使用します。この防災広場はプロロジスによって整備され令和2年6月1日に町へ移管されました。


プロロジスパーク猪名川

肝川・差組地区の敷地約19万㎡に建設中の大規模物流施設。6階建ての「プロロジスパーク猪名川1」(延べ床面積 約21.8万㎡)と5階建ての「プロロジスパーク猪名川2」(延べ床面積約15.8万㎡)の2棟を建設。2021年8月に「プロロジスパーク猪名川2」が、2021年11月に「プロロジスパーク猪名川1」が竣工予定。「プロロジスパーク猪名川1」には、株式会社MonotaROが1〜4階(約130,000㎡)に入居予定。「プロロジスパーク猪名川2」には、株式会社LIXILビバが1、2階(約55,000㎡)に、株式会社日立物流西日本が3階(約26,000㎡)に入居予定となっている。

プロロジス猪名川プロジェクト Webサイト
https://inagawaproject.com/


プロロジス

物流不動産開発のグローバル リーディング・カンパニー。物流不動産の所有・運営・開発で世界に展開するグローバル企業。国内の開発済みと開発中の物流施設は100棟。 地域や社会への貢献活動に対して会社も従業員も意識は高く、「プロロジス財団」を設立して世界の非営利団体への出資やマッチングによる寄付を行っている。
https://www.prologis.co.jp/

<2020年秋号連動記事>


 

【ふるさと納税】猪名川町で昔から親しまれている猪肉を使ったぼたん鍋セット

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moriken

平日=サラリーマン、土日=いながわベースメンバー。 いながわベースの活動を通じて、猪名川町の魅力的な人・場所との関わりが広がっています。 これからも、どんどんつながって、誰かと誰かをつなげて、猪名川町を盛り上げていきますよ~