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猪名川町紫合の薬師堂、再建中!

檀家と自治会の人たちの悲願で再建始まる。

現在、紫合の薬師堂が再建中である。
着工は令和3年1月、竣工は令和3年6月の予定である。

平成30年の猪名川町では、台風の被害が各地に影響を与えた。
民田の八幡神社は境内の倒木が本殿に倒れ掛かり
二年越しの再建で、古くからの神事である三矢の儀式も
社の再建を足がかりに、儀式も昨年から再開できて
地域住民の想いも復興の兆しが見えてきた。

もう一か所、平成30年の罹災によって心痛めた地が紫合である。
180年前に建立された薬師堂の茅葺を覆っていたトタンなどが飛散。
紫合には天森神社(あまもりじんじゃ)と西鏡寺(さいきょうじ)が
地域の社寺であり、西鏡寺は正式名を「紫雲山 西鏡寺」と言い、
本来は阿弥陀如来を御本尊とする浄土宗寺院である。


(罹災前の薬師堂の姿。今回、規模は一回り小さくなるが、本瓦葺きの落ち着いた瀟洒な薬師堂として復活する予定。)

しかしながらここには薬師堂が本堂の横に建つ。
後醍醐天皇の頃に創建されたと言われ
その昔、梢に紫の雲をたなびかせた老松があり、
根元から薬師如来像が掘り出され、
村人たちはその跡地に安置する御堂を建てたといわれる。
近隣にも同様に北田原の東光寺、川西・山下の甘露寺と並び
浄土宗ながら毎年薬師如来を祀るお祭りを行っていたことで有名である。

一般的には日光菩薩と月光菩薩を脇侍として三尊並び
さらに眷属として十二神将を従えている。
→(薬師如来と信者を守護する十二体の武神)

病気治癒(特に目病)、健康長寿、災難除去、衣食を満足せしめ、
安産祈願、現世利益のご利益があるといい、
唯一、生きている間に願いを叶えて
現世にやすらぎを与えてくれるというのが特徴。

紫合自治会や西鏡寺檀家衆は台風被害を目の当たりにして、
紫合の歴史的文化財遺産でもある薬師如来や薬師堂再建について
自分たちに課せられた責務だとの想いをひとつにして前進している。

ちなみに、他の如来の種類には以下のような種が有名であり
密教では菩薩の修業を経て、如来になるとある。
〇釈迦如来(仏教の開祖)→ 梵天と帝釈天を従える。
〇阿弥陀如来(無量光如来と無量寿如来の2仏合体の如来)
〇毘盧遮那如来(光をあまねく照らすという意味の如来)
〇大日如来(宇宙の根源としての真理を表す如来)

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arase

猪名川には30年以上住んでいて、人生の半分を超えました。 町内、これからも遊びまくりたいと思っています。

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