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松尾台まち協に注目。まち協ファイル5

松尾台校区まちづくり協議会

幅広い世代で繋ぐ輪。松尾台校区まちづくり協議会 会長 合田共行
構成メンバー⁄4自治会/平成21年1月31日設立/約3460世帯 7271人

今回は町内最大の構成人数を誇る松尾台校区まちづくり協議会(以下、松尾台まち協)を紹介する。(数値データは町HP・令和3年7月現在より)

高齢化という課題

北摂里山街道と言われる能勢電鉄沿い、原・松尾台、右手に内馬場・伏見台と新旧自治会がひとつずつ含まれるコミュニティ。発足は平成21年1月、既に10年以上の活動となる。昭和50年に日生ニュータウン(伏見台)の入居開始以後、能勢電鉄が日生中央駅まで延長し猪名川町への足が便利になって45年が経過する。約1840世帯の伏見台地区は新興住宅地とはいえ、65歳以上の高齢化率は54.67%。伏見台1丁目だけを取り上げると71.06%と旧村最高率の銀山68.00%を抜いて町内一の高齢化率である。空き家も増え、今後の課題が山積する状況を目の当たりにしている。その伏見台自治会が含まれる巨大な松尾台まち協は、今後町内で広がるであろう他のまち協の課題を、現実として現在進行形で運営している。

猪名川町の顔として

松尾台まち協には、高齢化率が比較的低い松尾台自治会(高齢化率37.86%。48自治会中10番目の低さ)も含まれており、その比較的若い人たちが駅前の日生中央サピエ「人の広場」を有効に利用して、率先してコミュニティを盛り上げる企画など、町全域を含めたコミュニティも盛り上げているように感じる。夏祭りも盛大で、「日生中央サピエ」や「日生中央タンモトセンタービル」とも協働し、「日生夏まつり」を開催。盆踊りや夜店も立ち並ぶ。ここで育ち成年して町外で暮らし、里帰りして、父母と孫の姿を見ることが出来ることは熟成された町ならではとも感じる。松尾台小学校の生徒数は各学年ともほぼ40名以上で合計264名だが、小学校区での世帯数比率を見ると伏見台は53%、松尾台は42%。対して小学校の児童数比率は伏見台32%、松尾台は49%と伏見台は顕著に少ない。とはいえ今朝も駅付近で親子ごみ収集ボランティアの姿を見かけると和やかな気持ち、清々しい気持ちになる。また例年、松尾台小学校をスタート・ゴールとする猪名川町での恒例行事「彫刻の道マラソン」の沿道では、松尾台まち協の方たちが手旗を振って応援する姿に出場選手も心強く感じていることであろう。このコロナ禍で開催も中止が余儀なくされ、この12月も中止となり選手や地域の人たちは残念な思いだろう。

今一番力を注ぐ活動

松尾台まち協は平成25年度に策定した「ユニバーサル社会づくり推進地区事業プラン」をもとに活動。(注:高齢者、障がい者等の社会活動参画など「ソフト事業」を基本とする推進地区を県が指定し、松尾台まち協が活動)高齢者に対する見守りを兼ねて世代間交流ができる空間はとても大切なうえ、引きこもり対策としての活動を高齢者と共にいろいろ試行錯誤しながら笑顔の時間を作ろうと活動する。 まち協会館での「ふれあい喫茶」や「うたごえ喫茶」の開催で引きこもり対策や世代交流もできる。また地域の農家の方が作った野菜などを販売する「朝市」では住民間の交流も活発。若い人たちが「えんがわCafe」や専門トレーナーによる「モビバン」というストレッチや「アロマ教室」など、役員以外の住民一人ひとりが主体的に活動し、地域を盛り上げ運営している。松尾台まち協は、こうした「住民自治」を実践している数少ないモデル地域と言えるであろう。

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PR企画事務所というデザイン事務所やってます。情報誌いながわベースの編集長デス(*^-^)ニコ

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