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誰でもわかる、コミスクとは

コミュニティ・スクールっていったい何??

最近耳にするワード、「コミスク」。多くの方同様、学校関係のことなんだろうと他人事でした。少し前に川西市の学校運営協議会の方から連絡があり、ゲストティーチャーとして一時間授業をしてほしいと依頼がありました。

2021/11/11 1年生ゲストティーチャー第1回

2022/11/24  ゲストティーチャー

詳細はよくわからないけど、連絡くれた方は地域で活動する仲間、他のゲストティーチャーも地域で活動する仲間。そんな理由から引き受けました。これも「コミスク」と関わりがあるようで、他人事から自分事になっていきました。

コミスクとは

コミュニティ・スクールとは学校運営協議会制度を導入した学校の事で、学校運営に地域の声を積極的に生かし、地域と一体となって特色ある学校づくりを進めていくことが目的です。 こういった動きは右下の図1にあるように全国で増加傾向にあります。

文部科学省ではこのように説明しています。

コミュニティ・スクールは、学校と保護者や地域の皆さんがともに知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、一緒に協働しながら子供たちの豊かな成長を支え「地域とともにある学校づくり」を進める法律に基づいた仕組みです。

全国の事例

以下は令和2年度の文部科学大臣表彰を受けた事例の一部です。

【お年寄りと共に農業体験を通して育つ~地域を知り、地域とつながり、地域から学ぶ~】
【子どもは地域の宝,地域とともに育てる学校づくりを目指して】
【夏祭りで〝つなぐ〟地域の力で子どもたちのために】
【地域が学校と子どもを支える~笑顔と元気をもらいながら~】。

冒頭のゲストティーチャーはこういった取り組みの中で、地域で仕事をしている方や、ゆかりの方に講師になっていただき、職業についての授業をするというものでした。

猪名川町のコミスク

今回、猪名川町教育⻑中⻄正治氏と現在は教育支援センター所長で当時校⻑として協議会発足に携わられた草薙美佳氏に、猪名川町のコミスクについて話をお伺いしました。       猪名川町では、令和2年度から大島小学校・猪名川中学校で、令和3年には松尾台小学校、令和4年にはその他の小中学校でも整備され、今年の令和5年度には幼稚園も加えて町内、全校で実施されています。具体的な取り組みは連載して各学校毎にまとめていく予定です。

学校運営協議会のメンバーは、校長・教頭・主幹教諭・教諭・まち協会長・PTA会長・自治会長・民生委員・それらのOBなどで構成されています。中西教育長は、独特な表現ですが「土の人(その土地に根付いた人々)」が主体となって、継続的に子ども達に関わってほしいとおっしゃいます。

郷土愛

コミスクは地域の人たちが学校運営に参画しながら子ども達に関わることで、彼らが地域の人にサポートされながら育ち、地域の環境や人々と関わり郷土愛に繋がる意識が芽生えることに期待しています。地域の子ども達が郷土愛を持つことで①「誇りとアイデンティティを自覚」地域での生活に自信と誇りを持つことになるでしょう。また自分が住む地域に深い関心を持つことで、自身のアイデンティティを自覚すると思います。

「地域貢献への意識の芽生え」例えば地域のイベントや祭りに参加すれば、地域の文化や歴史を学び、地域の発展に知らず知らずのうちに貢献することにもなると思います。

「地域社会との関係性を学ぶ」地域の人々と交流しつながりを深めることで、世代の違う人考え方の違う人とも助け合ったり、コミュニケーションの取り方を学ぶことになるでしょう。

「地域経済の活性化を意識する」もし都合で地域を離れても、地域の特産品や観光資源に愛着を感じ、育った地域の魅力を伝えることが出来ます。また幸いにも地域に関連する仕事に就けたならば、地域の発展にも貢献することができます。

郷土愛を持つことには、自分自身の成長や地域社会への貢献、地域経済の活性化など、地域社会の発展にとっても重要な要素です。

最後に中⻄教育長は次のように話されていました。「学校を核としたまちづくり・ひとづくりの取組である以上、年月をかけてゆっくりと形成されていくのが最も望ましいと考えます。「いつの間にか、いつのころからか、こんな人のつながりが当たり前になって、その中で素敵な子どもが育っているね、素敵な地域になってきているね」と、感じることができるようになっていればいいなと。各学校園で、そんなゆるゆるとした営みが無理なく持続できるように、上手にサポートしていきたいと考えます。」

まとめ

いながわベースでは、今後の連載を通じて、現在各学校で企画や実施されている実績をもとに、子ども達と地域の人たちとの関係性を具体的に掲載し、この記事を見た人に興味を持ってもらい、例えば高齢者は自分の経験を今の子ども達に伝えながら、自分の生涯活動として得るものを感じてもらえたり、猪名川町に育った若い人達にとっては、猪名川町の学校で育ったOBとして、母校に少しでも色々な参画や企画立案するなど寄与してもらえれば、この事業は想像以上に地域に根差した学校運営が進むと思われます。


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PR企画事務所というデザイン事務所やってます。情報誌いながわベースの編集長デス(*^-^)ニコ

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