ソーシャルファームかがやきインタビュー
障がい者インタビュー
どんな生活をしているの?国からの支援金は?など、聞いていいの?という知的障がい・精神障がいを持つ人の生活に一歩踏み込んでインタビューをしました。辛かったことやこれからやりたいこと。これまで歩んできた経験を快く話してくださいました。
30代男性の方より
どんな仕事をしているの?
就労継続支援B型事業所で仕事の斡旋をしてもらっています。コーヒー豆を手作業でハンドピックして焙煎をしたり、洗車の依頼もあります。
自分の障がいを認知したのはいつ?
知的と発達の障がいを自身が持っていることに気づいたのは34才のときでした。
一般企業で働いていたとき、文章を読んでも理解することが難しかったり、言われたことが行動に移せないことが多々ありました。無理に行動しようとすれば呼吸が苦しくなったり、冷や汗が出て来ることもありました。精神科に行ってもストレス性だと診断され、悩みを話すカウンセラーや療養を勧められました。
悩んでいたとき、「思っていることを表現できていますか?」と質問され、理解ができず、わからないと答えると「ストレスとは別のところで何か起きているかも」という助言をもらい、再度診断にいくと軽度の知的障害だと診断されました。
それまで、働くなかで失敗をしてしまうと「普通に働けるのに甘えているのを恥ずかしいと思いなさい」と言われ、見えない障がいに苦しみました。
自分の考えをはっきりさせたり、他人に伝えようとすることは昔から苦手でした。そうしてイジメを受けたり自分を罵倒する言葉を聞くと自分が悪いのだ、と自己嫌悪に陥り辛い時間を過ごしました。
その後、療育手帳を取得して就労継続支援B型事業所へやってきました。自分の苦手な部分を補い、更に自分が得意なことを伸ばす為の作業ができることはこれまでの職場環境よりずっと楽になりました。
今では仕事の隙間時間を使ってアマチュア無線の資格を取りました。休日には外に出かけて河川敷で無線をすることもあります。
自分の持つ障がいは軽度であっても、自分ではどうにもできない部分を認められないとてもつらいものです。見た目にわからない障がいの認知はより多くの人に広まって欲しいです。
20代男性の方より
どんな仕事をしているの?
バリスタの学校に通い、コーヒーの焙煎や豆の種類について勉強して就労継続支援B型事業所でカフェのスタッフやコーヒーのハンドピックをしています。その他にコーヒーの知識を活かしてオリジナルブレンドを販売する事業を立ち上げています。
自分の障がいを認知したのはいつ?
実は、先天的なものではなく、後天的な障がいを持っています。
19歳のとき、初めてスノーボードをしました。当時は健常者でしたが初心者だったので頭を何回も打つコケ方をして脳内出血を起こしてしまい、ドクターヘリで緊急搬送されました。
開頭手術、気管切開、胃ろうの手術を経て生死を彷徨いました。この手術で左脳を殆ど全て失ってしまいました。医者からはこのまま亡くなる確率と植物状態になる可能性が50%ずつだと診断され、回復する見込みは殆どない状況でした。当時、亡くなった祖母と夢で会ったことを今でも覚えています。
その後、奇跡的に目を覚まして回復を遂げました。言語野は本来左脳にしかないのに、両利きであったため、右脳にも僅かな言語野で生成されていて、おかげで話ができるようになりました。
しかし、回復はしたものの、半身麻痺が残り、言葉もうまく喋れない。神経が少ないせいか記憶が曖昧になったり考えがうまく通らないときが何度もありました。
病院のコードで首を吊ろうとしたこともありました。
自分の体なのに自分の意志と関係なく作用する感覚に慣れず、辛い時間を過ごしました。
病院に通ってくれた兄を初めとする家族の支えがあって、身体障がいや見えない障がいを受け入れて生活しています。
今は珈琲の知識と技術を活かして自分のお店をもつ事が夢です
20代女性の方より
どんな仕事をしていますか?
就労継続支援B型事業所でパンやクッキーを作ったり、カフェのスタッフのシフトに入っています。パンやお菓子を作ることが好きで、料理をすることも楽しいです。
休日はどんなことをしていますか?
絵を書くことが好きで、紙に書いたり、iPadで書いたりしています。可愛いキャラクターの絵をよく書きます。他には、パンの作り方や自分の勉強になるようなYou Tubeをよく見ています。家の近くのキッズダンススクールにかよっていて、ダンスが得意になってダンス教室の先生を目指しています。
natsu
最新記事 by natsu (全て見る)
- 猪名川町に新しい風を吹き込む人々 - 2023年4月25日
- けん玉の妙技に大興奮!! - 2022年3月16日
- ソーシャルファームかがやきインタビュー - 2021年9月27日