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猪名川町に新しい風を吹き込む人々

猪名川町を盛り上げていく人々

なぜ猪名川町なのか。どんな取り組みをしているのか。猪名川町に新しい風を吹き込む6人を取材しました。

心のスキマを埋める雑貨屋さん
『SUKIMA@zakka』 小林興登さん

猪名川町、猪渕で「SUKIMA@zakka」が、2022年7月にリニューアルオープンした。全国をヒッチハイクで旅して回り、猪名川町に辿り着いた小林興登(こばやしおきと)さんが新店長としてデビュー。彼はキャンプインスタグラマーとしても活躍し、町内外を問わず多くのファンを集めている。

スキマ雑貨に込められた意味

人と人が出会って生まれる幸せの瞬間が作る心の余裕=スキマが店名の由来。前店長であるオーナーと意気投合した小林さんは、オープン当時から変わらない「誰でも楽しめる雑貨屋」のコンセプトを受け継いで新店長となった。前店長の意向を大切にしつつ、キャンプギアコーナーなど自分の色を足してのリニューアルだ。

ヒッチハイクは答え合わせ

小林さんは、大学1年生の夏休みに初めてヒッチハイクに旅立ち、人に出会う面白さにハマった。車に乗せてくれる人は心に余裕がある人。毎回様々な人と出会ってはたくさんの話を聞かせてもらい、そのストーリーを書き溜めている。直近では2022年4月、2ヶ月の間、雑貨店の仕入れを目的として旅した。ヒッチハイクは毎回目的を決めているが、なぜかその目的に合わせた人と出会うことが多い。例えば、仕入れの旅では個性あるハンドメイド作家さんと出会えるなど、今自分が必要としている人を引き寄せているような体験だそう。ちなみに「サウナステーション」を経営する小山さんとは猪名川町ではなく、たまたまヒッチハイクで出会ったそうだ。

店長になってみて

拠点ができたことで、自分と会いたい人、何かしたい人が来店されたりと、出会いの場も広がった。子供がお母さんにお願いしてスキマ雑貨に来てくれることが本当に嬉しいという小林さん。やりたいことはまだまだあると笑う。遠くから来たお客さんとも友達のように話していた。

 

店舗情報

猪名川町猪渕岩屋54
定休日 水曜
営業時間 平日 11:00-18:00
休日祝 10:00-18:00
公式インスタグラムはこちら


一目惚れした猪名川町でハワイアンカフェ
DEEZ Cafe 大文字賢浩さん

2021年秋、猪名川町にハワイアンなキッチンカー「DEEZ Cafe」がオープンした。店主、大文字賢浩(だいもんじよしひろ)さんは13年前に猪名川町の持つ風景に一目惚れし、移住してきた。

猪名川町が大好きになった理由

大文字さんは元レーサーで車が大好きだ。イギリスに訪れた時、山奥にある小さな車工房に憧れ、その風景を探し求めて猪名川町へたどり着いた。決め手は北部を流れる清流と澄んだ空気。山のシルエットと夕焼け空を眺めて走る道も気に入った。また、ここで見た星空の美しさにも感動した。
大野山からの星空はこちら

自然と人が集まるキッチンカー

大野山にのぼる杉生交差点を篠山方面に進み、景福寺を過ぎた右手に大きな倉庫と南国を思わせる植物が目印。すぐ下を流れる綺麗な猪名川からは心地いい自然音が聞こえる。時々野鳥も見かけるそうだ。そんな自然の中で食べる『ガーリックシュリンプ』はとにかく最高に美味しかった。彼はこれまで20年以上大阪でレストランを経営してきた。素材にこだわったハワイアン料理が売り。取材している間もドライブやツーリング途中に来た人、自転車乗りの方がひっきりなしに訪れる。ちょうどいい休憩スペースもあるので、このロケーションと料理も堪能できる。大文字さんのインスタグラムには毎日訪れた人の笑顔が投稿されている。「またここに帰ってきたい。ってお客さんに言われることが嬉しい」と話す。

これからやりたいこと

今後は倉庫の改造したり、カフェメニューも増やす予定。「自分たちが住んでる町が憧れの場所であってほしい。まずは訪れてもらうきっかけの一つに『DEEZ Cafe』があったらいいな。」と語る。大文字さんは他にもたくさんの猪名川町を盛り上げるアイデアを少年のように目を輝かせて語ってくれた。

 

店舗概要

猪名川町杉生新平井1
営業日 土曜・日曜・祝日
営業時間 10:00-17:00
公式インスタグラムはこちら


猪名川町の蜂蜜が自然環境を整える
いながわ養蜂 曽和正俊さん

道の駅で蜂蜜を売る、元気な優しい男性を見かけることがある。猪名川町で養蜂を営む曽和正俊(そわまさとし)さん。2015年から縁あって猪名川町で養蜂をしている。彼は食品の営業職を10年、養蜂事業に誘われ6年を経て2021年に独立した。

養蜂に理想の土地

良質な蜂蜜には、資源となる花が重要だ。曽和さんは地域や時季により異なった蜜源を確保するため、町内で数箇所借りられる土地を探していた。猪名川町で養蜂を始めてから、水利・日当たりが悪い山際に休耕地がたくさんあることに気づき、養蜂に活かせると考えた。作物の栽培には厳しい環境であっても、湿度が低めで、蜜源植物が多く、農薬の影響も少ない、ミツバチにとって理想の場所ともいえる。

蜂蜜の風味の違いは採蜜する花の香りで決まる。土地の違い、時季によって咲く花が違うため風味は変わる。いながわ養蜂で販売している蜂蜜の瓶には採蜜場所と花の名前のラベルが貼られている。

お天気レーダーハゲダス

お天気レーダーハゲダス

蜜源の確保、天候の観察など、普段から曽和さんは自然の中に身を置いて熱心に養蜂家としての技術を磨いている。その成果の一つに、山に入ると季節の訪れや明日の天気がわかるようになったという。アメダスをもじった「お天気レーダーハゲダス!」が持ちネタのようで取材時も周囲を笑顔にした。熱意と明るい性格が魅力的だ。

20万の従業員

ミツバチは繊細な生き物だ。曽和さんが社長、彼らは従業員。蜂が収穫した蜜の量の一部を人間が頂戴するという気持ちを大切にしている。普段からも大切に彼らを扱っているのだ。気持ちが伝わっているのか、彼は蜂の大群のなか素手で採蜜をしてもほとんど刺されないそうだ。

養蜂が自然を活性化させる

曽和さんには師匠がいる。隣ページ掲載の山空の家のお父さん大上さんだ。有機農業にこだわる、自然との向き合い方に共感し、今では農業、建築など様々なことを学ぶ。
人間は自然のものを頂いて食している。ミツバチと共存できる環境づくりをし、それは休耕中であった枯れかけた土地を豊かにしていくことにも繋がっていくだろう。

商品概要

猪名川の百花はちみつ
40g  800円(税込)
120g 1600円(税込)
300g 3600円(税込)
公式インスタグラムはこちら
道の駅いながわで販売中


自然を思いっきり遊ぶ田舎の家とちはら山空
とちはら山空の家 岡本由美子さん


自然を五感で楽しむ子供時代。おもいっきり全部楽しむあの感覚を体験できる「とちはら山空の家」。おーちゃんこと岡本由美子さんが放課後児童支援員(以下学童)として働いた経験を活かして運営している。

失敗を恐れない子供を育てる

岡本さんは、20年間学童で勤めた中で子どもたちのやり切った笑顔、悔し涙、たくさんの感情にパワーをもらってきた。そんな中、街中で育つ子ども達の、ちょっとした失敗を恐れて挑戦をやめてしまう状態を目の当たりにしてきた。楽しそうと思ったことはやってみるをモットーに今の子供達にも経験して欲しい。その思いは田舎の家「とちはら山空の家」として形になった。令和4年5月ごろから本格的にイベントの参加者を募り活動を始めた。

自然から子供たちが自分で学ぶこと

昔の田舎の家は野菜を育て、薪を探してかまどでご飯を炊く。山空の家ではたくさんの体験ができるが、大切にされていることは自分の気づき。例えば焚火を起こす時、山空に来る子ども達は自主的によく燃えそうな木を探しながら集めてくる。流しそうめんの体験が楽しかった子どもは自分で竹を切ってマンションでも使える流し素麵キットを作りあげた。自分で成し遂げた経験は記憶に残り、今後生きていく中で必ず役立つと岡本さんは語る。

インターネットですぐになんでもわかる時代になり、実体験は少なくなってきた。「やったつもり」ではなく体を動かしてやってみることを何よりも大切にされている。

父・大上富士さんが教えてくれたこと

岡本さんのお父さん、大上富士さんも共に活動をしている。有機楽農学校の指導者であり、杤原を古き良き子どもたちが走り回る土地に戻したいという思いを持つ。岡本さんは知識と経験の豊富な大上さんを有機農業の先輩として尊敬し、とちはら山空の家での体験には欠かせない存在である。

やりたいことをもっと形にしたい

「地域の人のこんなことってできるかな?を引き出したい」と岡本さん。先日ドラム缶風呂を思いつきで作ったそうで第一号になる人を募集中だそうだ。子供だけではなく大人も一緒になって夢中で遊びに「とちはら山空の家」へ訪れてはどうだろうか。

体験概要

猪名川町杤原柏ノ木27
営業時間 09:30 ~ 16:00
不定休
スタッフといっしょに「やってみたい」を形に
自然体験 3歳~おひとり様につき
5700円(税込み、保険料含む)
申し込みはHPから!
公式インスタグラムはこちらから


焚き火を囲む非日常空間
emo TOKYO 明石圭以さん

2020年、猪名川町広根に焼き芋カフェ「emo TOKYO」(イモトウキョウ)をオープンした明石圭以(あかしかい)さん。焚き火を囲みながら、焼き芋やピザ、ドリンク、シーシャ(水タバコ)も楽しめるおしゃれでちょっとおもしろいカフェ。オープンのきっかけや今後の展開について取材した。

オープンのきっかけ

明石さんと友人2人の大学の卒後記念に「何かおもろい事をやろうぜ!」という軽いノリがきっかけ。ブームが来そうな「焼き芋」を海外で販売したらおもしろいと発想。種子島の芋生産者ともつながりがあり、準備を始めた。海外でもわかりやすく、受けが良いように「芋」「東京」から「emo TOKYO」と名付けた。

海外出発前の大トラブル

輸入販売の手続きなど海外での準備を進めていたところに、新型コロナウイルスによる世界的なパンデミックが起きてしまう。海外に行く事もできなくなり、どうしようか考えた時に、猪名川町で20年近く母親が経営している骨董品店の場所で焼き芋を提供するカフェを開店する事を考えた。

猪名川町で出発したemo TOKYO

最初は準備に大変な事も多かったが仲間と一緒にプロセスを楽しみながら、ここまで作り上げてきた。初めから大きな目標を掲げるのではなく、いろいろな事に興味を持って、ワクワクして楽しいと感じる事を少しずつやっていく方が良いと考えている。
明石さん心の根底には、人は楽しい事をやるし、楽しい事をやっている人やポジティブな人がいる所に集まってくるという思いがある。世の中にいる、いろいろな人たちが、ありのままの状態で楽しめる場にしたい。お客様もスタッフもここにいる全ての人が楽しめる空間を提供していきたいと考えている。

今後やりたいこと

今後は、クリエイティブな事が好きなので、おもしろいアーティストにフォーカスし、お客さんをもっとつなげていきたいとの事。また、今年5月くらいには淡路島に新店舗をオープン予定で、現在は、こちらの準備を進めている。

店舗概要

猪名川町広根町屋東21
営業時間 土・日・月・祝/11:00〜22:00
焚き火シート(1ドリンク付き)
1シート / 60分 1,500円
焼き芋(M : 500円 L : 700円)
などメニュー多数!
HPはこちらから
公式インスタグラムはこちらから


サウナの良さを伝える熱波師
SAUNA STATION 小山達哉さん

「SAUNA STATION」(サウナステーション)を経営する小山達哉(こやまたつや)さん。猪名川町を始め、近隣地域でサウナ体験、出張サウナ、サウナテントのレンタルなどのサービスを2021年から開始。サウナと猪名川町に対する熱い思いを取材した。

大好きなサウナをもっと知ってもらいたい

小山さんは、もともと家族でキャンプに行くのが趣味で、SUP(サップ)をやったり、テントサウナを個人で楽しんでいた。そのうちに、サウナテントと水タンクを車に載せて走り回り、いろいろな場所でテントサウナをやるようになっていった。

自分だけでなく、他の人にもサウナを楽しんでもらおうとの思いで出張サービスや地元飲食店「創作和食&CAFE 想月」の隣地を借りて、テントサウナを楽しめるサービスを始めた。個人でテントを使用する場合と違い、設営や撤収の手間がなく、サウナを純粋に楽しみたい方から好評だ。
近年、漫画の影響などを受けて、サウナの愛好者が増えてきている。温浴施設やイベントからのオファーも多く、各地に飛び回り、サウナの良さを広めている。

「SAUNA STATION」では、お客様が希望の日時を予約するので、他のお客様を気にせず、サウナに集中できたり、体を冷やすためにすぐ横の野尻川に飛び込む事ができ、魅力的だ。

猪名川町との繋がり

小山さんは幼少期に家族で猪名川町へ移住した。高校進学で一度、町外に出たものの、現在は、奥様、お子様と猪名川町に住んでいる。帰ってきた理由は、実家がある事や知人が多くいる事が大きい。

サウナサービスを始める際も、地元で自分が好きな事をやることに特に心配はなかった。猪名川町の幼馴染や知人など、地元のサポートもあり、ありがたかったという。
自然の中でテントを設営して、水風呂の代わりに横を流れる川に飛び込む事ができる、そんな猪名川町のような環境は貴重だという。猪名川町の自然の良さは、住民にとっても町外の人たちにとっても魅力的である。

 

サービス概要

猪名川町広根西ヲコダ14−11−3
受付時間 平日10:00~17:00
サウナ体験 1人/4000円
ロウリュサービス無料・目の前の
川で整えます!他レンタルサウナ・
出張サウナサービス有り
HPはこちらから


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natsu

猪名川町から芸大に通う女子大生! 休みの日は電チャリでどこまでも駆け回ってます!!

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