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楊津まち協に注目 猪名川町まち協ファイル2

楊津まち協

人が集まり、人が育ち、人が動く

楊津小学校区まちづくり協議会 会長 畑中祥宏

中部の楊津地域。かつて「やないづの里」と呼ばれ、水上交易の要所として栄えた。現在も道の駅など町の交流人口に関し重要な役割を担う。豊かな自然環境がありながら、最寄駅まで15分程度。つまり、大阪・神戸のベッドタウンと言えるほど、住環境の整った多様な魅力あふれる地域といえる。今回は、同地域の楊津小学校区まちづくり協議会(以下まち協)の取り組みと共に、新たに動き出した未来会議など、関わる方々の地域にかける想いを紹介する。

活動①歴史街道花いっぱい運動

歴史街道の木々の剪定や消毒による管理と共に、年2回約70名が参加しての清掃活動も実施している。今後は、歴史街道の東屋周辺に健康器具を設置したり、街道沿いに花を植えるなど、誰もがウォーキングを楽しめ、明るさや鮮やかさをイメージした街道の整備に取り組んでいきたい。

活動②ほたるの夕べ

例年6月にふるさと館と川沿いの芝生広場で、約1,000人が来場する一大イベント。地域の児童が作成したペットボトルの灯籠が、ほのかに足元を照らす。当日は小学生向けのホタルの学習会など、ただ鑑賞するだけでなく、学びの場にもなるよう工夫している。まち協は、設営・警備などで協力すると共に、地場産の米・野菜を販売し、会場を盛り上げている。

活動③歴史街道佐保姫祭

明智光秀の娘で地域にゆかりの佐保姫をキャラクターとして、11月に歴史街道の東屋と小学校近辺の2か所で「軽トラ市」を開催予定。軽トラを店舗として、地場産野菜やホットドッグ・ハンバーガーなどを販売する。初めてのイベントのため集客が心配だが、ホームページやSNSなどを駆使し工夫していく。一過性ではなく、名物イベントにして地域で定着させていきたい。

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ここからはじまる未来会議

地域を盛り上げるため、幅広いテーマ・諸課題の議論の場として3年前にスタート。

テーマ①【小学校を元気にしよう】

「楊津といえばこれ」というものを作るため、地域団体が主体となり、小学校と連携した活動を担う。9月には「楊津小学校どろんこ大会」を実施するなど地域に定着するイベントを今後も企画する。

テーマ②【農業】

今の農業を維持することを基本に、新たな作物を育てるなど、これまでと違った視点・感覚で農業を考える。

テーマ③【研修・勉強会】

地域内の「一芸を持った人」を発掘し、それを披露・教授していただくなど、地域活動の中で活かしていく。

ここからはじまる未来会議にかける想い(畑中会長、内海副会長)

これまで地域活動の中心は、主にまち協が担ってきました。しかし、メンバーが固定化される傾向があり、常に先を見て新しいことを実践していくには、今までのルーティ ンを排除し、フレキシブルに動ける母体が必要と考えました。そのため名簿を作ら ず、地域外の人も受け入れ、地域内外に積極的に情報発信をしていく。これらにより「人が集まり、人が育ち、人が動く」、そんな体制をつくっていきます。今はまち協の1パートですが、将来は、組織的にも財政的にも独立することを目指します。「地域の誰もが未来に夢を持てる」そんなまちづくりに繋がることを願いつつ、取り組みを一歩ずつ進めていきたいと思います。

取材した感想

「やりたいことがいっぱいある」。これが最も印象深い言葉であった。伝統を重んじつつ新しいことを取り入れようとする土壌がある中で、まち協は、地域の力を存分に発揮できるよう、今何をすべきかを常に考え、地域を巻き込み、資源を活かしながら、まさにフレキシブルに動いている。その繰り返しが地域の活力や推進力に繋がっていると思われる。「やりたいことがいっぱいある」、これはこの地域の可能性がまだまだあることを何より物語っているのではないだろうか。町の魅力の多くが詰まった楊津地域の維持は、地域の力を結集してこそなし得るものであり、ひいては魅力ある未来のいながわに向けた一翼を担うのではと思わずにはいられない。

小中学校の問題

楊津地域は小学校が小規模特認校として指定され、中学校も再編問題で揺れている。特認校は南部住民の気持ちを推し測れば、一朝一夕の効果は期待できない。義務教育の存続に向けて、これらの問題を同じフィールドで、小中一貫校や特色ある学校を目指すなど、町と住民が同じ目線で成熟した議論をすべきではないだろうか。  今、町では次の10年の未来を描く総合計画の策定が行われている。地域内の義務教育をなくすことは、若者離れや高齢化を招き、住民により維持されてきた自然環境に影響を与え、町全体の活力低下や住環境の悪化にも繋がる。ぜひ、町には町民を巻き込みつつ、地域の維持・発展が図れる長期的なビジョンを持った計画を期待したい。町の未来を形づくる主役は、町長でも議員でもなく、そこに住む町民でありたい。文・いながわベース


楊津小学校区まちづくり協議会/会長 畑中祥宏/平成19年5月23日設立/構成メンバー⁄13自治会/707世帯 1589人