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猪名川レスリングクラブ出身、世界で活躍する2人

原田渚

レスリング世界カデット選手権優勝

幼稚園からはじめたレスリング 今では世界一に

2019年ジュニアクイーンズカップが東京で開催され43kgで優勝し、ブルガリアで行われた2019年世界カデット選手権【世界レスリング連合(UWW)が主催するカデット世代(16・17歳)のレスリング大会】の日本代表に選出される。世界の並み居る強豪がいる中、優勝し世界チャンピオンとなる。

猪名川レスリングクラブには2008年11月の教室でマットに初めて上がり、翌月の12月4歳で正式入部。兄のレスリングを母と一緒に見に行っていたのがレスリングを始めるきっかけとなる。幼稚園ではじめたレスリングは小学校に上がる頃、大会で勝てないのと、レスリング以外の習い事をしてみたいという理由からだんだんとレスリングが嫌いになり辞めたかったという。そんな時、コーチからの引き留めもあり、続けていくうちに小学5年生ごろから次第に試合で勝てるようになり、このころから再びレスリングの楽しみを知っていくようになる。レスリングの名門、芦屋学園から中学の誘いを受けたのをきっかけに、その後本格的にのめり込むようになる。その後の活躍は下の【主な戦歴】の通り。

競技と向き合う上で大切にしていることは、試合の時マットに上がる時、セコンドに礼をする。対戦相手にも手を握り顔を見て挨拶をすることなど、礼儀作法を大切にする。


Nagisa Harada【主な戦歴】2015年全国少年少女選手権女子5年30kg級1位・2017年全国少年少女選抜選手権女子6年36kg級1位・2017年JOCジュニアオリンピックカップ38kg級1位・2017年全国中学生選手権37kg級1位・2019年ジュニアクイーンズカップ43kg級1位


小幡未羽

レスリング世界カデット選手権3位

昨年のU-15世界選手権優勝

原田さんと同じく世界選手権をかけた国内大会40㎏級で優勝し、世界大会では3位入賞。しかしながら彼女は昨年U-15(15歳以下)世界大会で既に優勝を勝ち取っている。

4歳の頃、住んでいた広島でレスリングを始めるが、2年後に三田に引っ越し、猪名川レスリングクラブに2012年4月正式移籍。当時小学2年。そこで渚さんと出会う。年齢は同じ。仲のいい友達でもある。 猪名川レスリングクラブに来た当初は監督も厳しく、レスリングが嫌になる時期もあったが、その厳しさは自分を強くするためであることに気付いた時、再びレスリングに熱が入る。

気持ちの塞ぎ込む子を、煽てながら練習への気持ちを盛り上げる言葉を掛け、三田市から週3回学校帰宅後や土曜の早朝からの練習に通わせた保護者の努力は、今の彼女の成績に絶大な要因になっているのは間違いない。二人に共通の課題は、筋力を付けながら体重を増やすこと。今から待ち受ける女子の階級は、ジュニアで最軽量44㎏級、シニアでは48㎏。タンパク質と炭水化物の摂取量は普通の人の想像を超える。今後の体力強化に期待しながら、猪名川を夢の出発点としてレスリングを始めた彼女たちの未来に期待する。オリンピックで二人を見る日はそう遠くはないだろう。


Miu Obata【主な戦歴】2016年全国少年少女選手権女子6年30kg級3位・2017年全国少年少女選抜選手権女子6年33kg級3位・2018年ジュニアクイーンズカップ(中学生)36kg級1位・2018年全国中学生選手権37kg級1位・2018年U-15アジア選手権(女子)39kg級1位


写真左より猪名川町レスリング協会副会長荒瀬氏、猪名川レスリングクラブ監督・協会副会長池畑氏、原田渚、小幡未羽、芦屋学園レスリング部監督坂本氏、猪名川町レスリング協会会長松本氏

貪欲に、真摯に練習

中学3年生の彼女たちは練習時間以外はとても明るく、キャピキャピした年相応の好感が持てる“Lady”である。
今、芦屋学園レスリング部には猪名川レスリングクラブ出身者は6名、特に3年生は二人以外にも池畑菜々選手が今年11月22~23日、台湾・台中で行われるU-15アジアチャンピオンシップ大会に日本代表として出場が決まっている。
ひとたびマットに上がったら眼差しは格闘家に変貌して、相手の弱点を攻めて、わが身の疲れは微塵も表さない。
そんな彼女たちの小学校の頃にマット上での練習をサポートしていた私としては、これからの可能性に期待せずにはいられない。
猪名川レスリングクラブは2001年、6年後ののじぎく兵庫国体レスリング会場となる猪名川町での開催啓発で発足。当時10名ほどの部員の1期生であった我が娘は、全国大会にも入賞したが、6年生で競技から引退。当時は本人の意識も続かなかったが、続けることができる体制でもなかった。
歴代の監督や指導者の努力で数年前から全国大会でもコンスタントに優勝者を輩出して、日本国内でも注目・目標とされるチームにまで成長し、部員も約80名の大所帯となっている。今でも先輩が後輩の面倒をみて、礼節を大切にするクラブの伝統がずっと続いている。
後輩たちの憧れの先輩である彼女たちは、今では中学生クラスも活動する猪名川レスリングクラブに時々、芦屋学園の坂本監督と共に合同練習に顔を出す。
彼女たちの練習の一挙手一投足を、後輩は見逃してはいけないと目が光る。また練習の相手をしてもらうために順番を競う。そのような相乗効果もあって、クラブでは益々練習に励む部員たち。
これから沢山のオリンピックや世界大会優勝者となるであろう選手。後輩たちの憧れの先輩で居続けてほしいと思う!

猪名川町レスリング協会副会長 荒瀬範彦

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