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猪名川町のシルバー人材センターで働く人は、なぜイキイキしてるのか

定年退職後、人生は更に豊かになる。

アオハルだね。

定年退職を迎え、今まで何十年もやってきた勤めのルーティンワークが一切なくなると、人生の目標を失い、うつ的な精神状態になる人も中にはおられるそうです。ある調査では、定年退職後に暇だと感じ始めるようになるのは、「10ヵ月後」という結果が出ているそうです。

日本人の寿命は伸び続けて猪名川町はその中でもトップクラスの「長寿の町」と言えます。そんな中、元気で心豊かに長生きするにはどう過ごしたら良いのか。そのヒントを求めていながわベースでは猪名川町シルバー人材センターにスポットを当て取材してみました。

シルバー人材センターとは高年齢者が働くことを通じて生きがいを得るとともに、地域社会の活性化に貢献する組織です。おおむね60歳以上の方で働く意欲のある方であれば仕事をすることができます。仕事内容は花植えや清掃活動のようなボランティアから機械による草刈りのようにしっかりとした収入も得られる仕事までさまざま。

取材して印象深かったことは、働いている方の目的はそれぞれ違えど皆さんイキイキしているということ。

その方が持つ得意なことで目の前の人が喜んでくれることに価値を見出す人。同じ仕事をする仲間との関わりを楽しんでいる人。地域の貢献から社会での関わりを得ることに喜びを感じる人。老後の資金、健康を得ることに喜びを感じる人。

全ての方の表情が輝いているように感じました。

「チーム竹」が民田の竹やぶを整備しに行くということで伺わせていただきました。急勾配な法面にかかる現場で竹を切る人、それを運び出す人、更に専用の機械を使いチップ・パウダーにして竹林に蒔く人などそれぞれの役割に別れ作業をされていました。体力的にも差があるメンバー内で、気遣いの声を掛け合い、良い雰囲気の中、仕事は進められていました。昼食時間はブルーシートをレジャーシートのように敷き、まるで学生時代の遠足みたいに食べておられたのが印象的でした。「親子あそびの広場」は子育て支援の一環として毎月、季節の遊びや工作などをしながら親子の交流事業を実施しています。講師役のシルバースタッフは、持ってる知識を子どもやそのお母さんに教えることを通じてコミュニケーションを取り、終始優しい表情をされていました。

仕事がある前日は、なんだかワクワクする

 

定年後、「残された人生をいかに有意義に生きるか」という問題は意外に難しいという世間の声も聞きます。しかし、ここシルバー人材センターで実際にアクティブに働いている人たちを現場で見てみると、その心配はなさそうに感じました。

ある人は、「会社で働いていた頃は仕事のことを考えると憂鬱になることもたまにあったけど、ここで働くようになってからは仕事がある前日は、なんだかワクワクする」と笑顔でおっしゃいました。

猪名川町の平均寿命は現在、女性87歳(県内1位)男性81歳(県内7位) 。定年退職後の人生を豊かにする一つの方法がここで見つけられるかもしれませんね。

花植え

猪名川町の各所で花植えをして、道行く人に楽しんでもらっています。メンバーのコミュニケーションにも役立っています。

シルバー人材センター理事長 藤懸永利さん(72) 高齢者がいつまでも元気に働けるように現場の働きやすい環境づくりに努めている。特技は日本の伝統あそび。「親子あそびの広場」は若い世代に人気を博している。


猪名川町 シルバー人材センター
活かせるキャリア、経験と知識とともに働く意欲に応えます。竹やぶを切ってほしい、お部屋の清掃や片付け食事の支度などの家事援助サービス、粗大ごみの搬出などの仕事依頼もお気軽にお問い合わせください。

072-766-8686


 

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PR企画事務所というデザイン事務所やってます。情報誌いながわベースの編集長デス(*^-^)ニコ