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猪名川町愛がにじみ出る容姿と用紙

今回インタビューした方は、私が出会った中で一番多くいろんな団体の役員をされています。株式会社仁部工務店 代表取締役 仁部徹さんです。仁部さんの役員暦は、企業の社長などが集まる青年会議所理事長や猪名川町で初めて兵庫県商工会青年部連合会会長などビジネス経済関係だけでなく、猪名川中学校PTA会長や猪名川町子ども会連絡協議会会長など子供たちに対しての活動にも積極的に関わっています。

なぜ、ビジネスから子どもまで幅広く役員をされるのか等をインタビューで聞いてきました。

(吉)現在、何個くらいの団体の役員をされているのですか?

(仁)だいたい20数の役員をさせて頂いています。

(吉)役員が多くて大変ではありませんか?

(仁)有難い事に、全て声をかけてもらって。その気持ちに答えたい一心で役員を引き受けているよ。だからほとんどの役員は断った事がない。大変でも出来る事はやろうと思っているからね。たまたま空いているポジションがあるだけかもれないけど(笑)

(吉)いや~空いてるからって、出来る人に頼みますよ~。たくさんの役員をして思う事はありますか?

(仁)それはやり過ぎ感があって本当は一つに全力になる事がその団体には必要かと思う。私みたいに20数個掛け持ちしていると各団体に迷惑がかかっているかなと不安になる事もある。

(吉)でも、逆にいろんな役員をする事で町全体が見えるのでは?

(仁)そうですね。私は商工会青年部でたくさんの事を学ばせて頂いた。なので基本的に経済関係の分野だけかと思われる時がある。しかし青少年健全育成から交通安全、地域の安全など分野がかなり広範囲で役員をさせて頂いています。そこから見える事はたくさんあるので、それは私の強みかなとも思うね。

(吉)具体的に見えた事を教えて下さい。

(仁)人口32,000人程の町だから、みんなの顔が見えて横の組織とは他の地域よりつながっているような感じはあります。川西市でも15年間、青年会議所を中心にいろんな役をやってきたけど、15万人の大きな街になると顔が見えにくい所もあります。だから猪名川町でいろんな役員をやっていると、よく顔が見えるのでいろんな連携は出来るのかなと思うね。そして、まだ連携すればより良くなるだろうと思う団体もいるので、繋げていければなと思います。

(吉)それは、いながわベースの想いと同じ所ですね。地域活動をするようになったのは、いつからですか?

(仁)初めてボランティア団体に入ったのが地元の消防団。20歳で入りました。その時は漠然と自分の地域を水害災害から守りたいという思いだけでした。そして5年ほど普通に活動して25歳に猪名川町商工会青年部という団体に入部する事になりました。それから私の考え方が一変しました。その時の青年部でラブリバーいながわという事業が立ち上がり、その事業で猪名川町を何とかどこにも負けない凄い町にみんなでしようぜという青年部員の熱さに心打たれました。

(吉)もう少しラブリバーいながわの事を教えて下さい。

(仁)ラブリバーいながわは清流猪名川を取り戻そう。猪名川の川の中にみんなで入って清掃したり、イベントをして猪名川町を盛り上げようという事業です。私たちが小さい頃は川で遊ぶのが経験があったんですけど、その当時は川は危険なものというイメージがあったので、川に親しんでもらおう!猪名川の良さを知ってもらおう!というのがラブリバーいながわ事業のきっかけと聞いています。ちょうど私が青年部に入部したのが1回目のラブリバーいながわでした。初回からだんだん大きくなっていろんな団体・PTAとか巻き込んで多い時には1,000人を超えるイベントになりました。

(吉)川に1,000人!凄いですね!見たかったな。ところで、仁部さんは「いながわ桜まつり」の作業部会長もされてましたよね?

(仁)猪名川町の桜まつりの第1回目に商工会の作業部会長という事で企画の責任者をさせて頂きました。いながわ祭りは数十年という歴史があるんですけど、やっぱり桜の道という素晴らしい物をアピールしようという事で、いながわ桜まつりをする事になったんですけど、果たして自分に企画が出来るのかなと、、。企画苦手なんですけど各団体に声かけて数人集まっての作業部会という形で1年間させてもらいました。やっぱり0からつくる難しさを知りましたね。今となってはいながわ桜まつりは、全面通行止めになってますけど、1年目はもちろん実績がないということで道路通行止めはないという事で許可出ませんでした。だからイベント会場を全て田んぼでやろうということになって、雨降ったら足元が悪くなるという事で田んぼにべニアを数百枚を数日かかってやっと張り終えたのを思い出すよ。

(吉)凄いです。今では猪名川町を代表する有名なイベントの1つになってますもんね。

(吉)最後に、いながわベースに期待する事はありますか?

(仁)猪名川町でまだ誰もやってこなかったことしようとしている。是非とも猪名川町を一つにまとめて欲しいなと。私の願いでもあるよ。なんでも協力はさせて頂きたいと思います。

(吉)う!うれしい!!

最後に、仁部さんのインタビューでこんな事を教えてもらいました。

(仁)「縁」には、いろんな読み方があるんだよ。

「えん」現在において関係をもっている場合

「ゆかり」過去に関係があった場合

「えにし」将来において関係を持たれる場合

「よすが」身や心のよりどころ たよるところ

みんなこの「縁」を大切にしたら、もっとええ町になるんじゃないかなと思っているんで、どこ行ってもこの話をしたいと思っているんだよ。

この素晴らしい言葉は、青年会議所の理事長から聞き感銘を受けたそうです。まさしく、いろんな団体でいろんな役員をされて、いろんな事を吸収している仁部さんだからこそ知って使えるのだろうと思った一面でした。今回のインタビューで、A4用紙いっぱいに書かれた役員の一覧、それとA4用紙いっぱいに描かれた縁という字。そして何より、この笑顔からにじみ出る猪名川町愛の言葉。それが仁部徹さんの人柄を少しかもしれませんが分かったような気がします。

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